【初心者はとりあえずこれやれ!】高速棋譜並べのすすめ

上達法

こんにちは。オガワです。この記事では私の大好きな勉強法の一つである高速棋譜並べについて紹介していきます。この勉強法で身に付く力は次の3つです。

  • 符号(▲2六歩など)に慣れることができる
  • 直感で良い手が見えるようになる
  • 速く読む感覚が身につく

タイトルは初心者に向けたものになっていますが、どんな棋力の方にも有用な勉強法です。
以下で高速棋譜並べの具体的な方法、身に付く力それぞれについて詳しく解説していきます。

具体的にどのように行うのか?

道具の用意から

  1. 将棋盤と駒を用意する
  2. 並べたい棋譜を用意する
  3. できるだけ速く並べる

基本的な手順は以上です。
以下で詳しく解説していきます。

1.将棋盤と駒を用意する

まず、高速棋譜並べのためにはリアルの盤と駒を用意することをおすすめします。パソコンやスマホの画面上で行ってもよいのですが、リアルの盤を動かした方が速く動かせますし、何より将棋をやっている感が出て楽しいです(笑)
最初はプラスチックの駒とビニールの盤で良いので盤と駒は用意しておきましょう。

2.並べたい棋譜を用意する

ここではいくつか選択肢が存在します。例えば次の3つが考えられるでしょう。

  • 実戦集を買う

プロの棋譜を集めた実戦集がたくさん出ているのでそれを買うという方法です。実戦集には

・同じ戦法の棋譜が集めている
・一人の棋士の棋譜を集めている
・解説がついていることが多い

という特徴があります。一つの戦法が勉強したいならマイナビ出版から出ている戦型別名局集シリーズが、誰か好きな棋士がいるならその棋士の実戦集を買うのがおすすめです。やはり勉強とはいえ楽しくできた方が良いのでモチベーションが上がる棋譜を並べるようにしましょう。ちなみに私は羽生善治全局集という本がお気に入りです。

  • 将棋年鑑を買う

一年に一度出る、一年間の主要な対局を網羅したとにかくぶっといやつです。上の実戦集に含んでもよいのですが、あえて別にしました。かなりの局数が収録されていますし、色々な戦型の棋譜が載っているのでとにかくどんな棋譜でもいいからたくさん並べたいという方におすすめです。上で挙げた実戦集より棋譜の数に対する値段は低いと思うのでお得です。

  • ソフトの棋譜を並べる。

floodgateというコンピュータ同士が対局する有名なサイトがあり、調べればいくらでも棋譜が落ちてます。ただ、戦型などで調べることができない(できるならコメントでぜひ教えてください!)のと人間同士の将棋の面白さも知ってほしいので、個人的には上で紹介した二つも併用すると良いのではないかと思います。

3.できるだけ速く並べる

はい、見たまんまです。脳みそをフル回転させて並べてください。といっても目安があった方が分かりやすいと思うので言っておくと、まず最初は1局5分程度で並べるのを目標にしてみてください。最初のうちはかなり難しいと思いますが、そのうち慣れてきます。

さて、やり方が分かったと思うので以下では私の経験から、高速棋譜並べで得られる効果について説明します。

符号に慣れることができる

まず、棋譜を並べるから符号が分からないと話になりません。なので棋譜並べを継続的に行うことで当然符号の読み方が身に付きます。また、高速棋譜並べは1局を5分かそれ以上のペースで並べるため、符号と盤上での動きが脊髄反射くらいに結びついていないと間に合いません。なので高速棋譜並べで符号に慣れることができますし、できるようになったころには符号の読み方は完璧になっているでしょう。

直感で良い手が見えるようになる

自分より強い人の棋譜は参考になるところばかりです。
例えば

  • 序盤の駒組み
  • 中盤に差し掛かるときの仕掛け方
  • 終盤での相手玉への迫り方  etc…

のようなものが挙げられるでしょう。そのため一手一手が上達への貴重なヒントとなります。もちろんこれらは時間をかけて棋譜を並べることでも身に付きますが、高速に並べることで単純に多くの棋譜を並べることができます。特に初心者の方は考えても分からないことが多いと思いますので、最初のうちはとにかく数をこなして良い手を指で覚えましょう。その積み重ねが正しい直感を作ってくれます。

速く読む感覚が身につく

将棋で勝つためには先を読む必要があります。そして、当然その読みが速ければ速いほど多くの手を読むことができます。しかし、速く読むことに慣れていないうちは頭の中の盤を速く動かす感覚を掴むことが難しいです。
そこで高速棋譜並べの出番となります。高速棋譜並べをするときは当たり前ですが、とにかく速く駒を動かしていきます。当然思考は追いつきません。しかし、一瞬でもいいので次の手を予想しながら高速棋譜並べをし続けていると、だんだんと駒が動くスピードに頭の中が追いついてきます。これは追い風の中を走るといつもより速く走ることができるのと似ています。
   走る=読む
    風=棋譜
と考えると高速棋譜並べは棋譜の補助を受けながら自分では到達できないスピードでの読みを疑似体験する行為と言えます。

まとめ

いかがだったでしょうか。この勉強は強くなるために必須かといわれるとそうではないと思います。というか必須の勉強法は実戦を指すこと(と今はソフトで検討)くらいだと思うのですが、そんなことは置いておいて、高速棋譜並べは楽しいです。
何を隠そう高速棋譜並べは私が一番好きな勉強法です。ハマっていたときは実戦そっちのけで1局を2~3分ほどで並べてました。暇な小学生の時は1日に20局並べたこともあります。そこまではやらなくていいですが、とにかくゲーム感覚でできて楽しいのでぜひ一度やってみてください。

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